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関係代名詞 as
Q:ロキソニンさん
TOEFLのテキストに以下のような問題がありました。
Snakes and other reptiles,------, have taken on many negative associations over the centuries in Western tradition.
A: they are being identified with Satan
B: are identified with Satan
C: as are identified with Satan
D: being identified with Satan
で適する答えがDとありました。しかし、これはCとも考えられませんか?つまり、非制限用法のwhichと同じようにこのasは、文の一部を先行詞(この場合ではsnakes and other reptiles)とする関係詞と解釈することができると考えました。どうでしょう?
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A:オッハー(管理人)
ロキソニンさん、質問どうもです!
関係詞の as はwhich以上に用法が限られています。
質問文のように先行詞が具体的な名詞(Snakes and other reptiles)の場合は、such 〜 as …「…するような〜」, the same 〜 as …「 …と同じような〜」, as 〜 as …「…と同じくらい〜」というように特定の語とともに使います。
また as is often the case with 〜「そのようなことは〜にはよくあることだが」というように使われる場合の as は、先行詞が文の場合です。また、先行詞にあたる文が後に来ることもあるのが、as の特徴です。
ですから質問文の選択肢 C は、as にする必然性がありません。よって which を用いるべきです。
ただし、一部の方言で、関係詞の as が who や which のように使われることもあるそうです。
しかしあくまで「方言」ですので、不可とします。
RE:Emanonさん
オッハーさんの解説で,such, the same などとの呼応で as が用いられるという部分と,方言という部分は,おそらく as の「制限用法」に限ったものではないでしょうか。
「非」制限用法の場合はちょっと違うように思います。
非制限用法では,文法書をみると確かに as は「文やその一部を受ける」といったことが書いてあります。ですから,文の一部である「名詞」を受けて as (= snakes and ...) are identified with Satan とできるのではないか,という疑問は出てくるでしょう。
しかし,この,文の一部である「名詞」を受けるケースというのは,as が主に補語の場合なのだそうです。
たとえば,グローバルには,
The Indian, as he seemed to be, smiled at me.
「そのインド人 -- とその男は見えたが -- は私にほほえみかけた」
といった例文を挙げていますが,ここで as は the indian を受け,補語の役割をしています(he が主語)。
ならば,同じグローバルに載っている:
She's a harpist, as was her mother.
「母親もそうだったが彼女はハープ奏者です」
はどうなんだ?ということになりますが,これは本来 as her mother was だったのが,倒置が起きてこうなったものです。(as+主語+be動詞の形では,倒置が起きるそうです。ref.CGEL)
ということで,結論はおおまかに,「非制限用法」の「疑似関係代名詞 as」は,主語としては文を受ける。文の一部である名詞などを受ける場合は補語となる,ということだと思います。as are identified with Satan は as が主語として働いているので不可。which を用いれば可。
(as が主語として名詞を受けるのが不可であることは三省堂の『英語慣用法辞典』を見れば明らかです。ただし,この改定版で最近出た『現代英語語法辞典』では,どういうわけかその部分の説明がなくなっていますが…。)
RE:オッハー(管理人)
Emanonさん、いつもありがとうございます!
本当に頼りにしています。
as は名詞を先行詞とすることができるということですね。
「非制限用法」の「疑似関係代名詞 as」は,主語としては文を受ける。
文の一部である名詞などを受ける場合は補語となる。
これは新たな発見でした。(^-^)
知らなかったです!!ありがとうございました!!
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