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some 〜を主語にすれば部分否定なのか
Q:kazuさん
すみません。はじめて質問いたします。(前に書き込みしたときに、挨拶を忘れておりました)
部分否定の件なのですが、Some 〜を主語にしたときに、動詞の目的語としてのthat節内に、部分否定の気持ちが自動的に備わるのかどうかという問題だと思うのですが、よくわからないので、お教え下さい。
ある英作文参考書で、「大学に入ろうとする10人のうち4人が、大学教育を受けるだけの能力があるとは限らないと言う人もいる」という問題の解答例が、Some people say that four out of ten students who are going to get into college are not intelligent enough to study at college.となっており、解説に「some people say で始めた場合、この区分(that節内のこと)をわざわざ部分否定(not always)にする必要はない。some people 〜 だけでも「〜とは限らない」の意味が出る」とありました。
でもこの解答例だと「10人のうち4人は能力がない(と確定している)、そういうことを言う人も一部存在する」ってことになりませんか。
やっぱりare not always intelligentとしたほうが良いように思うのですが、ご教示いただけませんか。
ちなみにもう一つの解答例では、People complain that four in ten students who want to get into college do not always have the ability to study in college.となっており、部分否定をthat内に使い、主語はSome peopleではなくPeopleとなっていました。
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A:Emanonさん
kazu さん,
> 「大学に入ろうとする10人のうち4人が、大学教育を受けるだけ
> の能力があるとは限らないと言う人もいる」
この和文についてですが:
ふつう,「…が〜とは限らない」と言うとき,「…」の部分には特定の人・モノが来ないといけないのではないでしょうか。たとえば,
「あの人(特定の人)が犯人とは限らない」
とは言うでしょうが,
「ある人(不特定の人)が犯人とは限らない」
とはふつう言わないでしょう。
そうなると,問題の和文の「大学に入ろうとする10人のうち4人」(→「…」に当たる部分)が,「特定」の人を表しているのかどうか,ということになります。
もしこの表現が特定の人を表せないなら,和文自体がおかしいということになります。
表せたとしても,少なくとも2つの解釈ができて,意味が曖昧になるでしょう。
問題の和文がちょっと長いので,便宜的に次の例でそれ(2つの解釈)を説明してみます。
例)「参加希望者の半分(or 10人に5人:5割)が女性とは限らない」
の意味は,
1) 全体の半分は女性とわかっているが,残り半分はすべて女性かどうかわからない
→残り半分の,さらにその一部は男性かも知れない
ともとれます(これはおそらくKazuさんの理解の仕方だと思います)し,
2) 女性が5割とは限らない(女性の数は半分より多い(少ない)かも知れない)
ともとれるのではないでしょうか。
このような見方が正しいとするなら,このケースにおいては,英訳以前に,和文そのものに問題があるように思われます。
> some people 〜 だけでも「〜とは限らない」の意味が出る」とあり
> ました。でもこの解答例だと「10人のうち4人は能力がない(と確
> 定している)、そういうことを言う人も一部存在する」ってことにな
> りませんか。
これもおっしゃる通りだと思います。
RE:kazuさん
どうもお返事ありがとうございます。
これは青山学院大の問題で、この和文自体、確かにあいまいというか、面倒くさいです。
私自身は、「〜人中…人」という言い方と、「部分否定」を英語に直せるのかを、大学が受験生に試すために作った(あるいは選んだ?)和文ではないかと、いう気がしてきました。
でも、なんか、問題のための問題になってしまってあいまいなものになってしまったのかもしれません。
あと、私が質問させてもらった「Some 〜を主語にしたときに、動詞の目的語としてのthat節内に、部分否定の気持ちが自動的に備わるのかどうか」というのは、そんなルールはない、と考えていいのでしょうか。
RE:Emanonさん
kazu さん,
> 「Some 〜を主語にしたときに、動詞の目的語としてのthat節内に、
> 部分否定の気持ちが自動的に備わるのかどうか」というのは、そん
> なルールはない、と考えていいのでしょうか。
についてですが,解説の説明はそういうことではないように思います。実際の内容は,
> 「some people say で始めた場合、この区分(that節内のこと)
> をわざわざ部分否定(not always)にする必要はない。some people
> 〜 だけでも「〜とは限らない」の意味が出る」
ということですね?
この意味はおそらく,こういうことなのではないでしょうか。
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Some (people) say that A is B の形の額面通りの意味は「一部の人(おそらく少数)は『A=B』が正しいと言っている」だけでしかない。
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しかし,これは裏に,「それ以外の人(おそらく多数)は,『A=B』だなんてウソだ言っている」の意味が隠れている。(一部の人はそう言っていても,他は違うことを言っている)
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ということは,言外の意味も含めると,結局「みんなが『A=B』だと言っているわけではない」ということになる。
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だから,Some (people) say that A is B とするだけで,「『A=B』 とは限らない」という意味が表せる。
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(以上,念のために書きますが,解説者の思考内容の推測です。)
元の和文に戻れば,解説者の方は,
> 「大学に入ろうとする10人のうち4人が、大学教育を受けるだけ
> の能力があるとは限らないと言う人もいる」
を,「大学に入ろうとする10人のうち4人が大学教育を受けるだけの能力がないというのは,一部の人の意見であって,それは必ずしも正しいとは言えない(これを認める人もいるが,認めない人だっている)」の意味だと考えたのでしょう。
他に文脈があって,こう解釈するのが適切だということなら,解説内容は筋が通っていると言えないことはないと思います。(その点はいかがでしょうか。)しかし,文脈が他にないなら,和文の意味は曖昧で,これから一定の意味をくみ取るのは難しいと思います。
RE:kazuさん
確かにEmanonさんのおっしゃるとおりです。
解説者の思考内容の推測の段を読んで、了解いたしました。
しかし、この本の解説を読んで、上記のように考えて納得できる高校生がどれほどいることやら…。
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