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be thought to do の do の用法
Q:Shinさん
ある文法準教科書に以下の書き換えが練習問題の一部にありました。
1. They think that she will win the match.
2. She ( )( )( ) win the match.
正解は
2. She (is)(thought)(to) win the match.
となっていました。
『ジーニアス英和』(第4版)はShe was thought (to be) lost[to have gone there].を例文で挙げた後に以下の説明を載せています。
「to be の代わりにto doを用いる場合は状態を表す動詞(動作動詞の場合は完了形・進行形)がふつう。...thought to go there.とはいわない」
● 果たして上の2の英文は意味をなすのでしょうか?
もしそうならば、1の英文とほぼ同じ意味なのでしょうか?
↓
↓
↓
A:Emanonさん
Shin さん,
私の探した範囲では,"be thought to DO" (to do:未来・推測)の可能性について書いている本はありませんでした。参考書・辞書類すべて『ジーニアス英和』と同じような説明になっています。
確認の意味で,手持ちのデータを検索してみました。(能動的な think A to do については,このような表現は普通しないということが "Oxford Advanced Learner's Dictionary (OALD) にありましたので,受動態のみを調べました。)
その結果,be thought to タイプの表現は全部で 142 件みつかり(CGEL, Cambridge Grammar の用例も含む),1件をのぞき,すべてが to be ... to have pp などといった『ジーニアス』の説明にあるタイプの不定詞を従えていることがわかりました。
例外と言えるのは次の1件です。
> Traditionally, Brontosaurus was thought to spend most of its
> time in shallow water, which would help support its large
> bulk.
("Jurassic Park" (1990))
ただ,これは科学的な仮説に関することで,『ウィズダム』が指摘する「普遍的現象」に近い意味で使われていると思われます。今回の質問のような,「未来・推測」の意味とは考えられません。
ということで,ご質問の They think that she will win the match.の書き換えとしての:
> 2. She (is)(thought)(to) win the match.
は,誤りの可能性が非常に高いと考えられます。
RE:Shinさん
Emanonさま
● 2の英文は「誤りの可能性が非常に高い」、
さらに、
● 142 件の用例で(1件以外),すべてが to be ... to have pp などといった『ジーニアス』の説明にあるタイプの不定詞を従えていることがわかりました、
というご回答をいただきました。
いつもながら論拠を添えてのコメントに感謝いたします。
ありがとうございます。
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